台湾の選挙へ向けて

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2014-09-10

台湾の選挙へ向けて

王 明理

 

台湾では今年の11月29日に地方統一選挙が予定されています。県長・市長から村長・里長に至るまでの全ての地方自治体の長や議員が選出され、それが、約一年後の総統選挙に少なからぬ影響を及ぼすことになります。特に、首都、台北市長選は、総統選挙の前哨戦とも言われ、単なる市長選以上の重要な意味を持っています。

 次の台湾総統が、引き続き国民党から選ばれれば、台湾は中国との統一への道をさらに進むことになり、もう引き返せなくなるでしょう。今の香港の状況を見れば一目瞭然です。一国二制度や香港人民の自由を尊重するなどという甘い言葉に騙されて、中国の軍門に下った結果、もう二度と自由自治を取り戻せない状況に陥ったのです。チベット、ウイグルの人々の苦しみは決して他人事ではありません。

日本にとっても、台湾の選挙は、台湾が親日的なパートナーのままであるのか、反日国家になるのかの重大な分かれ目となりますから他人事ではありません。

 台湾独立建国聯盟も、今がまさに正念場と思い定めて、今後なお一層、活動に力を入れ、努力をしていく所存です。台湾が主権独立国として国際的に承認されるには、まずは、しっかりとアイデンティティーを持ち、「台湾」を自分たちの手で経営していくことだと思います。

 台湾の民主制度や自由を決して中国に売り渡したくない、その気持ちは、今年の春の「ひまわり学生運動」の若者達の気持ちと一致するものです。

そういう意味でも、私たちは、台北市長選に出馬する柯文哲(かぶんてつ)氏を応援しています。柯文哲氏(55歳)は、国際的にも著名な外科医で、台湾大学医学部教授、付属病院外傷医学部主任を務め、人望厚く、若者達からも圧倒的な支持を受けています。柯文哲氏はまさに徒手空拳、台湾のより良き未来を願う人々の思いを受け止めて立ち上がりました。無所属ですが、民進党も協力体制です。

対する国民党の候補者は、連勝文氏(44歳)です。国民党の重鎮、連戦の息子で、国民党の圧倒的な経済力と、動員力をバックにしていますが、世論調査では、柯文哲氏に大きくリードされています。

 

台湾の決定が日本の安全保障にも重要であるのと同様、台湾の人々やマスコミも、日本の姿勢に大きな影響を受けます。台湾にとって、日本は一番信頼でき、頼りにできる国だからです。

9月には、李登輝先生をはじめ、台南市長の頼清徳氏、台北市長候補の柯文哲氏が来日します。

どうか、皆様、日本のためにも、台湾のためにも、自由民主主義を大切にする候補者を応援して下さい。国民党に対抗する候補者は、人材が優れていても、資金力が不足しているために苦戦を強いられるのが常です。どうか御支援をよろしくお願い致します。

(2014.9.10)