台湾の最優先課題

INFORMATION

2013-12-07

台湾の最優先課題

王 明理
台湾独立建国聯盟日本本部委員長
2013年12月8日

政治家はその国民の利益を最優先に考えるべきである。

自分の党や自分の家族、多民族国家であれば自分の民族の利益を最優先に考える人は、国の政治に携わるべきではない。

 

台湾の国民にとって最優先の課題とは何か?

それは、国際社会の一員となることである。経済や政治、防衛の面からも主権独立国家として、認知されることが、最も大事な基本である。

国際機関に加盟できず、外国と正式な外交関係を持てない現状は、台湾人にとって最悪の奇形な状況であると、台湾人自身が認識しなければならない。

 

私たちは、台湾が主権独立国家として国際的に認知されることを「台湾の独立」と呼んで求めている。

「台湾の独立」という台湾の真の幸福のかたちを、「中国を刺激するから良くない」という理由で、忌避する風潮が見られるが、「台湾独立」は過去のものでも時代遅れでもなく、今も一番根幹の問題であることを忘れないでほしい。

国際社会に認められなければ、台湾はすべてを失うかもしれない。自由も、言葉も、将来も。中国があらゆる手段で台湾を中国の支配下に置こうとしているからだ。

 

国連に加盟するには、過去の加盟脱退のいきさつから言って、今の「中華民国」という名前を捨て、「台湾」または他の名称を国名とする必要があるが、民進党までもが、「台湾=中華民国」で良いと考えているのは浅慮としかいいようがない。

しかし、今の台湾人がそれでもいいというなら、「中華民国」名で国際社会に復帰し、各国と外交関係を持てるのか?答えはノーである。

「中華民国」は第二次大戦後、台湾に逃げ込んできて台湾を植民地統治した中国人の流亡政府のことであり、本当の台湾人の国名ではない。「中華民国」が国際社会から排除されたいきさつは、中華人民共和国と中華民国の権力闘争の結果であり、中華民国の統治を受けていた台湾人はその“とばっちり”を食っただけのことである。

 

台湾人の真の幸福を願うのであれば、「中華民国」の名を捨てて、新しく出発するべきであることは間違いない。

では、なぜできないのか? 単に中国の脅しがコワイからである。「国名変更」の陰に「台湾独立」という台湾人の希望があると見る中国が、反対し、武力行使するかもしれないと心配して、モノを言わぬ民になったのだ。

しかし、かつて外敵の威圧が怖くて言われるままになって成功した民族はない。

 

真に台湾人の幸福を願う政治家は、これから先の子供達、将来の自由な台湾のために、

「台湾独立」から目をそむけてはならない。

中国の威圧から国を守るためにも、声を大にして国際社会に訴えるべきである。

「私たちを一人前の国として認めて下さい」と。

 

---中文---

捨棄「中華民国」的国名是台湾最優先的課題

 王明理
台湾独立建国聯盟日本本部委員長
2013年12月8日

 

 対一個政治人物而言,国民的利益是応該最被優先考量的。因此,在一個多元民族国家,一個只考量到自身民族、政党与家族的人是不応該参与国政的。

 対台湾国民而言,最重要的議題是什麼?

 

 是譲台湾成為国際社会的一分子。最重要且最基本的就是台湾,無論是在経済、政治或国防面上,都需要使国際社会承認為一個主権独立国家。而目前台湾無法加入国際組織,也無法与其他国家維持正式的外交関係,這様畸形的情況,台湾人自己勢必要有所認知。

 

 因此我們台湾独立建国聯盟日本本部目前将此譲国際社会承認台湾為主権独立国家事宜称為「台湾独立」而推動。

 

 雖然「台湾独立」是台湾邁向真正幸福的重要関鍵,但現今的社会潮流卻有一股「這様会刺激中国,不太好吧」的鴕鳥心態。但「台湾独立」並不是歴史古物也不是個被時代淘汰的名詞,它是我們現今最核心最根本的議題,希望大家不要忘了。

 

 若台湾不被国際社会承認的話,台湾可能会失去所有的東西,包括:自由、語言与未来。因為中国企図用尽一切手段来支配台湾。

 

 若要加入聯合国的話,根拠過去「中華民国」従聯合国退出的過程,勢必要放棄「中華民国」這個名称,而以「台湾」或其他名称作為国号来叩関聯合国。但即使是民進党,似乎也没有経過深思熟慮地将「台湾」視同於「中華民国」,這真是不太好的現象。

 

 台湾人民要是説可以接受「中華民国」這個国号,那麼請問台湾能否以「中華民国」這個国号来重返国際社会,並与其他国家発展外交関係?答案是否定的。

 

 「中華民国」是二次世界大戦結束以後,従中国大陸逃離至台湾進行殖民統治的流亡政府,並不是台湾人真正的国名。中国人民共和国与中華民国権力鬥争的結果使得「中華民国」被国際社会所排擠。而受中華民国統治下的台湾卻只能無辜地接受這様連累。

 

 因此,若要替台湾人追求真正的幸福,勢必要捨棄「中華民国」,另外尋覓一条全新的道路。

 

 那麼,為什麼台湾政治領導人人物不敢這麼説?単純只是害怕中国的威脅。所担心的是:中国認為「国号変更」象徴的是台湾人対「台湾独立」的期望,所以会反対甚至武力打圧。這様就不敢説話了。

 

 然而,曽経没有一個民族害怕外敵的威脅而服従卻能成功。

 

 真正為台湾人幸福著想的政治家們,応該為了未来台湾的児女們和未来台湾的自由,正視「台湾独立」這個問題。

 

 而為了在中国的威嚇下保衛自己的国家,台湾領導者応該率帯台湾人民大声的向国際社会訴求:

 「請承認我們是一個独立自主的国家!」

 

[台湾安保協会研究員‧王藍輝翻訳並由日本之声編輯組修改]